てきとうなわたしの、ていねいなくらし

こどものこと、からだのこと、かんじたこと

私が癌だと知った日。

言葉をまとめたいと思いながら、なかなかまとめれずにいた。

 

きっとこのまま、頭で考えるだけでは私は言葉にしないのだろうと思った。

私の身に起きた出来事は、こらからたくさんの人の身に起きることなのだと知り

きっと私が体験した癌というものが人の役に立てるのかもしれないから、言葉に残してみようとそう思いようやく今日あまり語りたくなかったけど、起きてきたことをしっかり少しずつ綴っていこうと思えた。

それだけではなく、私を取り巻く環境、生きようとしている世界はきっと誰かのためになるだろうと信じて。

 

2018年夏。

その日は暑くて夏バテだと感じ、授乳中にも関わらず、ほとんど食べれずにいた。

お義母さんとお昼ご飯を食べている時に、
看護婦をしているお義母さんが
ふと口にした。
甲状腺が腫れてる気がするから一度検査に行ってきて』

いつもの私なら
苦手な病院に行くのはちょっと、、と気が重かったけど、何となく検査だけ受けてみようと思って、お友達のクリニックに。

自分ではなんの違和感もなく行ったら、
『これは腫れてるね、誰が見つけたの?』と病院の先生に聞かれるくらい、分かりにくい状況。

その日のうちに大きな病院にまわされCT検査。

 

来週には結果が出ますと言われ、気持ちがそわそわしながら、落ち着かない日々を過ごした。


翌週、告げられたのは甲状腺乳頭癌、リンパ腫の疑い。

お母さんを9ヶ月前に亡くしたばかりで、
ようやく少し立ち直ったところに起きた出来事。

自分の病名を知り、涙をこらえながら夫に電話し我慢して状況を伝えた。

無言で何も言えない夫に、私も何も言えなかった。

その後、心配してくれてた友達にも伝え、初めて涙が出た。

 

大泣きしながら帰った。帰ったら放心状態の夫がいた。

私は子供を保育園に迎えに行くまで、子供のように泣き続けた。

そして、笑顔で子供を迎えに行った。